会長挨拶

会長挨拶

「ソフロロジー」という言葉を初めて聞いた方や、医学とはかけはなれたようなイメージを持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ソフロロジーは、精神医学に基づき、実証されているものです。
その基礎となるのは、スペインの精神科医、アルフォンソ・カイセド博士が提唱した精神の安定と調和を得るための学問です。
この学問を産科に導入したのは、スペインのジョルディ・ルビオ博士、フランスのジャンヌ・クレフ博士でした。
ラマーズ法を超えた分娩法として、パリを中心にヨーロッパの医学大学などでも広く行われるようになったのです。

現在、この学問は産婦人科のみならず、精神科、循環器科、消化器科、歯科など、医学の諸分野において活用されています。

日本におけるソフロロジー分娩法は、1987年に松永昭博士によりフランスからもたらされました。
1993年には「日本ソフロロジー法研究会」が設立され、 研究、改良を重ね進化し、分娩まで麻酔を使用せずに陣痛を緩和し、さらには分娩後の経過も良好という例証が積み重ねられてきました。

ソフロロジー式分娩法は、痛みのために大きな声を出すことなく、静かで楽に進行するということは間違いありません。
しかし、それだけに終わるものではありません。約半世紀お産に携わって参りいろいろなお産に立ち会わせていただきましたが、何よりソフロロジー法での出産には格別なものがあると感じております。ソフロロジーはお母さん、赤ちゃんを祝福します。
「ソフロロジーの体験は、今後の人生を生きていくうえで、物事をあるがままに受け入れ、いろいろな困難にもこれを建設的に乗り越えていく力となる」といわれるとおり、子育てや社会生活をしていくうえでの支えとなることでしょう。

これから出産をされる皆様がソフロロジー式分娩法を経験し、穏やかな育児をしながら心豊かに人生を歩まれることを切に願っております。

日本ソフロロジー法研究会 会長
森本 紀